ポータブル電源を買いたいけれど、最後捨てるときはどうすればいいのかしら?
使っているポータブル電源が古くなってきたけど、処分はどうすればいいの?
ポータブル電源が古くなったり壊れたりして、使えなくなった時どのように処分したらいいでしょうか?
ポータブル電源はリチウムイオン電池を含んでいたりするため、一般的なごみとして捨てることはできません。適切な処分方法を選ぶことが大切です。
ここではポータブル電源の処分方法を解説していきます。
メーカーへの回収依頼
2024年9月時点で確認したところ、ポータブル電源の主要なメーカーでは使用済みポータブル電源の回収・リサイクルを行っています。
ぜひ、こういった取り組みをしているメーカーのポータブル電源を積極的に選んで使いたいですね。
詳細はメーカーごとに確認していただきたいですが、総じて以下のような状況です。
* 当然ながら各社とも自社製品のみの回収。
* 自分でダンボールを用意し、箱詰めしてサービス拠点に送る。
* 処分は無料でも、送料を負担する必要がある。
個別のメーカー対応状況も簡単にまとめます。
Jackery
Jackeryの日本法人のJackery Japanは日本国内で販売されたJackeryポータブル電源のリサイクルサービスを2023年4月13日から始めています。
<対象製品>
・日本国内で販売されたJackeryポータブル電源本体
(ソーラーパネル、アクセサリー品は除く)
<対象エリア>
・日本国内に居住または滞在中の顧客
<費用>
・無料、ただし送料は顧客負担
<手順>
①ポータブル電源をダンボールに梱包
②ジャクリ・ジャパン回収サービス係に送料元払いで送付
Jackeryなら回収サービスなどアフターサービスも充実しているので、安心して使えます。Jackery 600 Plusなら軽くてコンパクトなのでアウトドアで使うのに最適です。
BLUETTI
BLUETTIでも、自主回収サービス「リサイクルサービス」を 2024年1月より開始しています。
<対象製品>
①:日本国内で販売されたBLUETTI ポータブル電源本体 (ソーラーパネル、アクセサリー品は除く)
②:自治体で廃棄や回収できない場合
③:BLUETTI正規販売店での購入の場合(BLUETTI公式サイト、Amazon店、楽天市場店、ヤフー店、コストコオンライン、オフラインBLUETTIストア秋葉原店、全国にあるビックカメラの店舗)
<対象エリア>
・日本国内に居住または滞在中の顧客
<費用>
・無料、ただし送料は顧客負担
<手順>
①製品を梱包
輸送中の破損を防ぐため、梱包資材や緩衝材を使い製品を梱包する。
②製品を回収窓口へ送付
宛先はカスタマーサポート(メール: sale-jp@bluettipower.com)まで連絡する。そのときメールに注文番号を記載する。
BLUETTIも安心して使えるポータブル電源です。防水・防塵で軽量コンパクトなAC60なら入門機として最適です。
EcoFlow
EcoFlowでも、自主回収サービス「エコリサイクルサービス」を 2023年7月18日からはじめています。
<対象製品>
EcoFlowポータブル電源。下記製品も回収対象になります
-外装パッケージやケーブルなど付属品のない本体のみの製品
-保証期間を過ぎている製品
-故障・破損している製品
-正規取扱店以外で購入した製品や中古で購入したEcoFlow製品
<費用>
無償(但し送料は顧客負担)
<手順>
①製品を梱包
輸送中の破損を防ぐため、梱包資材や緩衝材を使い製品を梱包する。
②製品を回収窓口へ送付
EcoFlow修理センター 回収サービス係宛、元払いで送る。
EcoFlow DELTA 2 Maxなら、2048kWhの大容量でもしもの災害時にも役立ちます。
Anker
Ankerでも同様回収サービスをおこなっています。なお、自治体で廃棄可能な場合は各自治体での廃棄を推奨しています。
<対象製品>Ankerのモバイルバッテリー / ポータブル電源。下記製品も対象となります。
– 外装パッケージやケーブル等付属品のない本体のみの製品
– 保証期間を過ぎている製品
– 故障・破損している製品
– 正規取扱店以外で購入した製品や中古で購入したAnker製品
<手順>
①製品を梱包
輸送中の破損を防ぐため、梱包資材や緩衝材を使い製品を梱包する。
②回収窓口へ送付
アンカー・ジャパン株式会社 回収サービス係宛、元払いで送る
AnkerのSolix C1000は定格出力が一般的な家庭用ACコンセントとおなじ1500Wで、多くの家電がつかえます。コンパクトな形状のため自宅だけでなくアウトドアの使用にも最適です。
JVCケンウッド
日産リーフのリユースバッテリーを使ったポータブル電源で話題になったJVCケンウッドでも回収サービスをやっています。ただし製品によって回収方法が違いますので、カスタマーサポートセンターに相談するのがいいです。
<対象製品>IPB01G, IPB01K
<手順>JVCケンウッドカスタマーサポートセンターに相談する。
一方、自治体での処分を強力に推している製品群もあります。
<対象製品>BN-RB6, BN-RB5, BN-RB3, BN-RJ5, BN-RJ3, BN-RB10, BN-RB37, BN-RB62, BN-RK600, BN-RB15, BN-RF1500, BN-RF1100, BN-RF800, BN-RF250, BN-RF510
<手順>
①住んでいる自治体に相談
自治体に問い合わせの際は、商品名(ポータブル電源)、商品サイズ、リチウムイオン電池内臓(取り外し不可)を伝える。
自治体によっては回収、廃棄ができないときは、自治体より廃棄物処理業者の紹介を受けて対応する。
②自治体にて上記いずれの対応も困難なときは、JVCケンウッドカスタマーサポートセンターまで問い合わせる。
京セラ
旧リョービのポータブル電源の回収も、京セラでは行っています。
<対象製品>
DPS600、DPS1000、DPS1800
下記の状態の製品も回収しています。
•梱包箱や付属品が無い状態
•保証期間(1年)を過ぎている製品
•故障・破損している製品
※ソーラーパネル、アクセサリー、分解している製品はNG。
※自治体で回収(廃棄)可能な場合は、自治体での回収(廃棄)を推奨。
<費用>無償。ただし送料および発送のための梱包は、顧客の負担
<手順>
①製品を梱包する。荷物の品名は「ポータブル電源」と記入する。
②ポータブル電源回収サービス係宛に元払いで発送する。
その他のメーカー
その他メーカーでもポータブル電源の回収サービスを行っている場合があります。いくつか公式ページをリンクします。
DABBSSON
メーカーのサービス担当者に連絡した後、返送という手順ですが、JackeryやEcoFlowなどと同様の対応となります。
PowerArQ
PowerArQの製品回収サービスは、一般社団法人 ポータブル蓄電池リサイクル協会に委託しているとのことです。直接協会に連絡して回収してもらうやり方になります。
ZENDURE
ZENDUREでは自社ポータブル電源製品の廃棄を有償でおこなっています。問い合わせフォームより廃棄サービスの問い合わせとして連絡して、見積もりをもらってから発送です。
しっかりリユース・リサイクルしてもらえるのであれば、有料でも致し方ないと思います。
ZENDUREも「一般社団法人 ポータブル蓄電池リサイクル協会」に加盟したとあります。今後自社で無料で回収・リサイクルできないメーカーは、この協会に加盟して回収サービスに取り組むところが増えてくるかもしれませんね。
メーカー以外での処分方法
ポータブル電源の処分をメーカー以外でやろうとすると、
・家電量販店への持ち込み
・自治体への問い合わせる
・リサイクル専門業者への依頼
などが考えられますが、かなりハードルが高そうです。
家電量販店では、蓄電池回収をやっていてもモバイルバッテリーを「小型充電式電池リサイクルBOX」に投入する程度までになります。
これは一般社団法人JBRCが提供しているもので、この状況は自治体でも同様です。
JBRCのホームページで確認しても、「ポータブル電源(AC100V出力付)」は「回収対象外」リストに載っています。
また、リサイクルショップやフリマで売るのは、ポータブル電源としてまだ使える状態のものでなければ引き取ってもらえません。
WEB上には、ポータブル電源の専門的なリサイクルショップを名乗っているような業者もありますが、確実に引き取ってもらえるのか疑問です。
現時点では、回収サービスのないメーカーのポータブル電源の廃棄は、お住まいの自治体に相談して適切に処分するべきでしょう。
まとめ
ポータブル電源の処分方法は、メーカー、製品の種類、お住まいの地域によって異なります。
上記の方法を参考に、安全かつ適切な処分方法を選びましょう。ポータブル電源は適切に処分しないと環境汚染や火災の原因となる可能性があります。
より詳しい情報を得るために
* ポータブル電源の取扱説明書をよく読んでみましょう。
* メーカーのウェブサイトで、リサイクルに関する情報を検索してみましょう。
* お住まいの自治体のホームページで、ゴミ出しに関する情報を検索してみましょう。
この情報が、あなたのポータブル電源の処分にお役立ていただければ幸いです。
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