ポータブル電源の購入。容量・出力の目安は?用途別に計算してみた

ポータブル電源

もうあらためて説明する必要がないくらいですが、ポータブル電源がどんな時に役立つのか?

大きく括ると以下の2つの場合です。

 1)電源がないところでバッテリー内蔵ではない電化製品を使うとき
 2)系統からの電力供給がとまった(停電した)とき

貯めておいた電気を別の場所に持ちだすことができたり、停電のときに大活躍します。

役立つのはわかっているけど、ポータブル電源を選ぶときどのくらいの容量や出力が必要か迷う。大容量のものは結構な値段がするし・・・・・・

確かに迷いますよね。

それでは、用途別にどのくらいの容量・出力のポータブル電源が適しているのかをみてみましょう。

※ポータブル電源の”容量”や”出力”って何なのか、いまいち自信がない方はこちらの記事も参考にしてくださいね。→「ポータブル電源の容量や出力とは何か?なんで重要?」

用途別に必要な電力量を計算。おすすめの容量・出力

日帰りキャンプ:500Wh~1.5kWh、500W~1.5kW

夏のデイキャンプ、お昼はBBQをするケースを考えました。

公園とか直火禁止のところではホットプレートで料理するとなると大容量のポータブル電源が必要です。このケースではポータブル電源には、容量1070Wh、出力1360Wが必要です。

もし、お弁当持参で調理不要なら500Whクラスのポータブル電源でも扇風機全開で快適にすごせそうですね。

容量~1.5kWhクラスのおすすめポータブル電源

容量500Whクラスのおすすめポータブル電源

家庭菜園・庭仕事:1.0~1.5kWh、1.0~1.5kW

ちょっとしたガーデニングでも電動機具は活躍します。

電動機具が使えると手作業から解放されます。年をとったら絶対に電動がいいです。

エンジン式より静かで排気ガスも出さないので住宅地でも使えますね。

お持ちの電動機具にもよりますが、このケース、ポータブル電源には容量1150Wh、出力1100Wが必要です。

何人かで同時に機具を動かしたり、広い面積での作業になるとしたら、より大きな容量・出力のポータブル電源が必要になります。

1.0~1.5kWhクラスのおすすめポータブル電源

車中泊:2.5~3.0kWh、1.5kW

車中泊用の機器は割とバッテリー駆動のものが多く、それらを活用することで大きなポータブル電源がなくてもそこそこ使えます。

バッテリー駆動のスマホやタブレットは電気をたくさん使う電化製品を使っていないときに充電をするとか、ホットプレートで料理する前に炊飯器でご飯を炊いておくとか工夫するといいですね。

このケースではポータブル電源には容量2872Wh、出力1345Wが必要です。

大容量のポータブル電源は高価で重くもなるので、実際のところは電化製品の使い方を工夫するようにしてあまり大きなものにはしたくありませんね。

とはいえ容量2.0kWhタイプぐらいはほしいところです。

2.0~2.5kWhクラスのおすすめポータブル電源

災害時の停電:3.0kWh~、1.5kW~

災害時の停電は復旧まで2日程度かかるといわれています。(*1)

電気消費量は世帯平均11.7kWh/日(*2)なので、家の電化製品をそのまま動かし続けるには無理があります。

車中泊のときに使うような電化製品を活用して節電する必要があります。

1泊2日の車中泊想定で3kWhクラスのポータブル電源でしのげますが、それ以上停電が長引くとさらに大容量のポータブル電源が必要になります。

もし、太陽光発電設備を自宅にもっていれば日中は電気が使えますし、夜間の電気を蓄電池・ポータブル電源でまかなうことができるので助かります。

いずれにしても3.0kWh以上のポータブル電源になると重く高価なものになりますのでよくよく検討してください。

(*1) https://tg-uchi.jp/topics/6803 「停電時の復旧までにかかる目安の時間は?」
(*2) 家庭でのエネルギー消費量について|環境省 から令和3年度世帯平均4175kWh/年=11.4kWh/日

3.0kWh~のおすすめポータブル電源

まとめ

以上、用途別に必要なポータブル電源の容量と出力を計算しました。

4つのシチュエーションの結果をみると、2kWhクラスのポータブル電源ですといろいろな使い方ができそうです。

2kWhクラスのおすすめポータブル電源(コスパのいいもの)

各ケーススタディで導いた容量・出力は、よく言われているものより大きめな数字かと思います。

どうしても複数の電化製品を同時に使いたくなるので、ポータブル電源のメリットを感じるには少し余裕が必要です。

またポータブル電源ごとに装備仕様には特徴がありますので、詳細は各社ホームページ等でご確認ください。

ポータブル電源の容量や出力、重量、価格などを考慮しながらご自分に合った製品をお選びいただく際の参考になれば幸いです。

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