この前、雹(ひょう)がふったとき車のルーフがへこんだけど、屋根の上の太陽光発電パネルは壊れたりしないのかな?
ここ北関東では夏場の雷は日常茶飯事です。そのとき大粒の雹(ひょう)が降ることもあります。
先日も急に降ってきた雹(ひょう)で駐車中のクルマの屋根がボコボコにされましたが、幸い自宅の太陽光発電パネルは無事でした。
ここでは、以下の疑問に関して調べてみました。
✅ 太陽光発電パネルは雹がふってもこわれないのでしょうか?
✅ どんな規格にもとづき強度を確認しているのでしょうか?
✅ もしパネルが破損したら保証されるのでしょうか?
太陽光発電パネルは雹がふってもこわれないのでしょうか?
太陽光発電パネルの表面は強化ガラスでおおわれています。そのためクルマの屋根が凹むくらいの多少の雹では破損しません。
パネルの強度もJIS規格で決められていますし、あまり心配する必要はありません。(次節参照)
といっても相手は自然現象でどんな大きさの雹がふるかはわからないので、万が一を考えて保険に入いりましょう。
保険に入るといっても、ふつう加入している家の火災保険、家財保険でカバーできていることも多いので、まずは自分の入っている保険の補償範囲を確認しましょう。(次々節参照)
太陽光発電パネルはどんな規格にもとづき強度を確認しているのか?
太陽光発電パネルの強度として降雹試験の条件がJIS(日本産業規格)、ISO(国際標準機構)規格で規定されています。
JISのC 61215-2:2020 『地上設置の太陽電池(PV)モジュール− 設計適格性確認及び型式認証−第2部:試験方法』から引用・抜粋です。
出典<https://kikakurui.com/c60/C61215-2-2020-01.html>
ーーーー以下、引用文ーーーー
「4.17 降ひょう(雹)試験」
4.17.1目的
PVモジュールがひょう(雹)の衝撃に耐え得ることを検証する。
4.17.2 試験装置試験装置は、次による。
a) 規定の直径の氷球を作るための適切な型。最小氷球径は25mmとする。ひょうが降りやすい地域については,表3に規定するような. より大きい氷球が必要になることもある。試験報告書には、降ひょう試験に使用した氷球の直径及び試験速度を記載することが望ましい。
b) (-10±5) °Cに制御可能な冷凍装置。
c) 氷球を(-4±2) ℃の温度で蓄えておく貯蔵庫
表3-氷球の質量及び試験速度
直径mm | 質量g | 試験速度 m/s |
25 35 45 55 65 75 | 7.53 20.7 43.9 80.2 132.0 203.0 | 23.0 27.2 30.7 33.9 36.7 39.5 |
ーーーー引用、ここまでーーーー
氷の作るときの冷やす速度で氷の硬さは変わる ので、エアレーション無しで急速冷凍すると柔らかい氷になりますが、上の規格にはそこは言及されていません。
ただし最小でも直径25mmの氷球を23m/s=時速82.8kmでぶつけても大丈夫なことを確認しているので、たいていの場合は太陽光発電パネルは雹がふっても壊れたりはしないんですね。(実際はどんな雹が降るのかわかりませんので絶対ということはないですが……)
もし太陽光発電パネルが破損したら保証されるのでしょうか?
降雹で壊れるなど自然災害による製品に原因のない破損は太陽光パネルの製品保証ではカバーできません。
でも自宅屋根に設置した太陽光パネルは基本的には火災保険の補償範囲です。
ご自身の火災保険の特約条件に自然災害である降雹までカバーできるのかは記載がありますので、ぜひ確認しましょう。
以下のサイトも参考になりました。
✅保険の窓口インズウェブ「屋根に設置したソーラーパネルは火災保険で補償される?」
( 屋根に設置したソーラーパネルは火災保険で補償される? – 火災保険の比較インズウェブ (insweb.co.jp))
✅損保ジャパン個人用火災総合保険『THEすまいの保険』、「風災、雹災(ひょうさい)、雪災」
( ご契約プラン | 個人用火災総合保険『THE すまいの保険』 | 【公式】損保ジャパン (sompo-japan.co.jp))
まとめ
以上、自宅の太陽光パネルが降雹でも簡単には壊れないことを確認しました。
ただし、万が一を考えてご自宅の火災保険、家財保険で太陽光発電パネルの被害が補償されるのかをぜひご確認ください。
ではまた。
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