ポータブル電源の”容量”や”出力”とは何か?なんで重要?

ポータブル電源

ポータブル電源は、キャンプや災害時など、電源の確保が難しい場所で活躍するアイテムです。

いろいろなポータブル電源があるなか、実際にどれを選ぶかとなると容量や出力などのスペックを確認する必要があります。

容量と出力の違いや、重要性について理解することで、ご自分に合ったポータブル電源を選ぶことができるでしょう。

ポータブル電源の容量とは?

ポータブル電源の容量はWh(ワットアワー)で表す

ポータブル電源の容量は、貯められる電力の量でWh(ワットアワー)で表されます。Whは、電力の単位であるワット(W)と時間の単位であるアワー(h)を掛け合わせた単位です。

つまり、Whは消費電力に時間をかけた電力量を表します。

1Whは1時間に1Wの電力を消費する

1Whは、1時間に1Wの電力を消費することになります。

例えば、消費電力100Wのテレビを1時間使用する場合、100Whのポータブル電源が必要になります。

(実際はエネルギーをロスすることがあるので、あくまで概算です。)

ポータブル電源の容量が大きければ、長時間使用できる

ポータブル電源の容量が大きければそれだけ長時間使用できます。

例えば、容量500Whのポータブル電源で消費電力100Wのテレビを1時間使用した場合、残りの容量は400Whになります。

つまり、容量500Whのポータブル電源なら、消費電力100Wのテレビを5時間使用できます。

ポータブル電源の出力とは?

ポータブル電源から出力できる電力の最大値

ポータブル電源の出力とは、ポータブル電源から出力できる電力の最大値です。出力は、ワット(W)で表されます。

出力には、定格出力と最大出力の2種類があります。

定格出力とは、ポータブル電源が安定して出力できる電力の最大値です。定格出力を超えると、ポータブル電源が故障したり、電化製品が動作しなくなったりする可能性があります。

最大出力とは、ポータブル電源が瞬間的に出せる最大限の出力です。最大出力は、定格出力よりも大きい場合が多いです。

消費電力の大きい家電製品を使う場合は、出力の大きいポータブル電源が必要

ポータブル電源の出力が使用する電化製品の消費電力よりも小さいと、電化製品が正常に動作ません。

例えば、消費電力1000Wの電気ヒーターを使用する場合、出力が1000W以上のポータブル電源が必要です。

また、同時に何台の電化製品が使えるのかにも影響します。

消費電力1000Wの電気ヒーターと消費電力1200Wのドライヤーを同時に使うには出力が2200W以上のポータブル電源が必要です。

イメージは、”容量”がタンクの大きさ。”出力”が蛇口の太さです。

ポータブル電源の容量・出力を決める3つのポイント

ポータブル電源の容量・出力を決める際には、以下の3つのポイントを押さえましょう。

・使用する電化製品の消費電力
・使用時間
・予算(安くない買い物ですから)

容量を決めるのは、ポータブル電源で使う電化製品ごとの消費電力(W)×使用時間(h)=電力量(Wh)の合計です。

出力を決めるのは、ポータブル電源で同時に使う電化製品の出力(W)の合計の最大値です。

※具体的にどのくらいの容量と出力が必要になるのかを、用途別に計算しています。参考にしてくださいね。ポータブル電源の容量・出力の目安は?用途別に計算してみた

使用する電化製品の消費電力

ポータブル電源に接続する電化製品の消費電力(W)を確認する必要があります。

お使いの電化製品の消費電力は、本体や取扱説明書、メーカーのウェブサイトなどで確認できます。

ウェブサイトにはだいたいの数値がイメージできる一覧表もあります。
参考にどうぞ。→電気製品の消費電力一覧(https://eco-power.jp/power_list.htm)l

※スマートフォンやタブレットのバッテリー容量では6000mAh(=6Ah)とか12000mAh(=12Ah)という表記も使われます。
Ahは、何(A)の電流を何時間(h)流せるのかを意味していて「放電容量」といいます。
これに電圧(V)をかければ電力量(Wh)になります。
通常スマートフォンやタブレットでは3.7V(一般的なバッテリーセル1本あたりの電圧)として計算すればWhにあわせられます。

使用時間

ポータブル電源に電化製品をつないでどのくらいの時間使うのかをイメージしておきましょう。

それによりポータブル電源の容量が決まります。

また、複数の電化製品で使う時間帯が重なるときはポータブル電源の出力にも影響します。

ポータブル電源の容量・定格出力・価格

ポータブル電源の価格は、容量や出力、付属機能などによって異なります。予算に合わせて、適切な製品を選びたいですね。

ポータブル電源は電気をためるバッテリー部分がほぼすべてを決めてしまいます。

バッテリーの容量が大きければ出力も大きく、価格も高く、重量も重くなります。

容量3000Whまでは容量に比例して定格出力が大きくなります。ただし個別の製品で差があるのでよく確認しましょう。
ポータブル電源の重量は容量が大きくなるのに比例して重くなります。持ち運びを考えると無暗に大きな容量のポータブル電源は選べませんね。
価格も容量に比例して高くなります。容量2000Whクラスは価格に幅があるので個別の仕様をよく見て選びたいですね。

まとめ

以上のように、ポータブル電源を選ぶときにどのくらいの容量(Wh)、出力(W)が必要になるのかをイメージしておくことが重要になります。

ポータブル電源を選ぶときには、

✅どんな電化製品のを使いたいのか?(一番電気を消費する製品のW数、いくつか同時に使うか)

✅その電化製品を何時間動かしたいのか?(ポータブル電源の容量Wh)

✅屋外でも使いたいのか?(持ち運べる重量か)

をよく考えましょう。それと予算も。

ご自分で使う用途を考えて適切な仕様のポータブル電源を選んでくださいね。

※具体的にどのくらいの容量と出力が必要になるのかを、こちらの記事で用途別に計算しています。あわせて参考になれば幸いです。↓

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