MaaS(マース)は「Mobility as a Service」の略称です。直訳すると「サービスとしての移動」になります。
国土交通省では、以下のように説明しています。
MaaS(マース:Mobility as a Service)とは、地域住民や旅行者一人一人のトリップ単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスであり、観光や医療等の目的地における交通以外のサービス等との連携により、移動の利便性向上や地域の課題解決にも資する重要な手段となるものです。
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/japanmaas/promotion/
MaaSは、交通機関の利用者が自分のニーズに合わせて、さまざまな移動手段を組み合わせて利用できるサービスのことです。例えば、自転車、バス、電車、タクシー、カーシェアリングなどのオプションを、スマートフォンのアプリなどで予約、支払い、管理できるようにすることで、移動の効率性や利便性を高めることができます。
わたしはクルマが好きで、旅行や買い物をするときには自家用車で移動することが当たり前になっていますが、すぐそこのお店にも車にひとり乗ってでかけることは無駄も多いと感じています。
MaaSは自家用車という交通手段に加えて、 新たな選択肢を提供し 、自家用車と同等かそれ以上に魅力的な移動サービスにより、持続可能な社会を構築していこうという概念です。
✔ 自家用車にたよりすぎているためにおこる都市部の渋滞や混雑時の駐車場不足
✔ 高齢者も車がないと生活が不自由で運転に不安があっても免許返納できない
などの課題を解決するためにも、自家用車以外の交通手段、公共交通等の移動サービスを最適に組み合わせて経路検索・予約・決済などができればメリットがみいだせるということです。
個人的には、クルマを愛車、マイカーと呼び自分のモノとして大切に使う、そのことに対する愛着は人一倍あります。
ですが、今後さらなる高齢化社会や今あるいろいろな交通課題を考えると、MaaSのようなコンセプトでモビリティを考えることも必要なこともよく理解できます。
各地で実証実験含めた取り組みが動いているので、ぜひいろいろ体験して今後のモビリティのあり方を主体的に考えたいと思います。
参考リンク、参考文献
MaaSを考えるときに参考になるリンクです。
「移動」の概念が変わる?新たな移動サービス「MaaS(マース)」(政府広報オンライン)
以下の文献も参考になりました。
■「MaaSが都市を変える」(牧村和彦著/学芸出版社)
■<小さい交通>が都市を変える:マルチ・モビリティ・シティをめざし(大野秀敏+佐藤和貴子+齊藤せつな/NTT出版)
■60分でわかるMaaSモビリティ革命(楠田悦子/技術評論社)
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