2022年6月の電力収支をみたら、売電量249kWh(まだ申請中なので無駄)でしたが買電量が41kWhと電気を系統から買ってきています。
太陽光パネルで発電して自家消費や蓄電池充電に使いきれず売電できる電気がたくさんあるのに、外から電気を買ってきているのはもったいない。
大した量ではありませんが買電分をなくして電気の地産地消を極めたい。そのためにどうすればいいのかを考えていきます。
<結論>
電力使用量のピーク時でもPV発電量と蓄電池放電量の合計が多ければ買電はしないはず。売電できていないため余剰分は蓄電池や電気自動車に充電して使うことが必要。
自家用太陽光発電だけで生活したい
発電量と使用量
我が家ではエコキュートの沸かし時間や蓄電池充電時間の設定を変更して、できるだけPV発電分を使うようにしています。
それでもこの6月の電力収支をみるとPV発電量が余り、外から買電もしています。
PV発電量 477kWh
電気使用量 272kWh
売電量 249kWh
買電量 41kWh
なぜPV発電量が余るのに買電しているのか
ある一日の電気の使用状況です。
買電しているのは以下の時間帯です。
・蓄電池が空になる明け方+朝食の準備
ここで使う電力量は1~2kWh。その間蓄電池からの電力でまかなうことができればいいので、もう少し蓄電池の容量が大きければよかったということです。
また夕飯の準備で使用量がピークになるときは、その間PV発電と蓄電池からの電力でまかなうことができればいいので、
PV発電量+蓄電池放電量 > ピーク時使用量
です。
PV発電量は日射量で変わってしまうので晴れた日はいいですが、曇りや雨の日は蓄電池から放電できる電力がカギになります。
我が家の蓄電池放電の様子をみると最大2.5kWぐらいです。なので雨の日などは電化製品を複数同時に使わないなどの工夫が必要になりそうです。
例)エアコンの急速立上げ~1.5kW、エコキュートの湯沸かし~1.2kW、IH強火~1.5kW/1口
余剰電力の活用法
余剰が発生しているのは以下の時間帯です。晴れていれば日中はかなり余っています。
一日平均8kWhの余剰電力をどこかに貯めておいて、不足しそうなときに使えば無駄になりません。
蓄電池を大きくする手はありますが費用面でハードルが高いです。
V2H(Vehicle to Home)で電気自動車とつなぐのも各種補助金が出る今なら魅力的です。とはいえかなりの金額になるので、中古のBEV(Battery Electric Vehicle=電気自動車)の活用という手もありそうです。費用対効果をみながら考えていきます。
蓄電池の大型化 | BEV+V2H | ← | 中古BEVに充電 | |
事例 | ニチコンほか | 日産リーフ | 日産サクラ | i-MieV(中古) |
蓄電池容量 | 6kWh | 60kWh | 20kWh | 10~16kWh |
費用概算 | 蓄電池+工事費* ≒180万円 | 車450万ー補助金 85万+V2H機器 100万ー補助金 50万* ≒415万円ーα | 車230万ー補助金 55万+V2H機器 100万ー補助金 50万* ≒225万円 | 車50~100万+ 普通充電200V コンセント設置 10~30万 ≒60~130万円 |
その他 | 災害非常用電源 として考えると 10kW以上必要 か。 | V2Hで電気自動車 バッテリーから 家に電気を供給 できる。 | 都内在住なら 更に補助金 増える。 | 家の回路には戻せ ない。外で使う。 MiEV Power Box で1.5kW(100V) 取り出せる。 |
※表中数値は2022年7月時点での概算イメージ
*システム価格や各種補助金は状況により変化します。最新情報をお確かめください。
あまって売ろうとする電力をすべて貯めるのではなく、系統から買ってくる電力分を貯めておくのでいいと考えればもう少し小規模の蓄電池があればいい気がします。
一日の中で一番使う時間帯の消費電力量を確認して、それに見合った容量のポータブル電源を用意することも考えてみたいと思います。
(電気を無駄にしない観点からは大容量がいいのですが、できれば車に積んで持ち出せると使い道も広がりそうなので何kWhぐらいがいいのか重量とあわせて悩みどころですね)
まとめ
短時間のピーク電力を抑え、
(太陽光発電+蓄電池放電 > ピーク時電力使用量 のイメージ)
余剰電力を貯めて活用することができれば電気の地産地消で自家用太陽光発電だけで光熱費をカバーできるかもしれません。
余ったPV発電を無駄なく活用する方法はもう少し整理したいと思います。
それぞれに使い勝手の良いところ悪いところがあると思いますので、皆さまの活用事例なども教えていただけるとうれしいです。
ではまた。
参考
・PV電力を有効に使うには、PVと蓄電池を1対1の関係で使うのではなく、EVの活用がポイントという検討結果もあります。
→ 『様々な住宅への電動車両による再生可能電力の輸送の評価』|自動車技術会論文集 Vol.52,No.3,May 2021
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